臨江閣に能舞台あった
1989(平成元)年11月9日
前橋市大手町にある(略)臨江閣本館に、常設の能舞台があったことが、県と同市が進めている保存修理工事で明らかになった。過去の文献に能が演じられた記録がなく、これまで全く知られていなかった
本館の南側に面した日本間の床下から、能舞台に必ず設置されるしっくいの三和土と、直径40センチの口を持つ深さ70センチのかめが5個出てきたことで、能舞台の存在が明らかになった。埋め込まれたかめは「舞台で発生する雑音を吸収する装置」(前橋市教委)。屋敷内に常設の能舞台を造った例は、全国的にも極めて珍しいという。