農の景観保全へ 2003(平成15)年6月13日

農地や林地の文化的景観を調査していた文化庁の検討会は十二日、全国から百八十の「農林水産業に関連する文化的景観」の重要地域を選定(略)甘楽町の「那須集落の段々畑と石垣」と「渡良瀬遊水地」が選ばれた。

甘楽町の那須集落は、稲含山の麓に位置し、斜面を切り開いた段々畑が広がり、小さな石垣が積み上げられた独特の景観が残っている。板倉町などにまたがる渡良瀬遊水地はヨシ原が広がり、毎年行われるヨシ焼きは季節の風物詩となっているほか、低湿地特有の景観や施設が見られる。地域色豊かな二つの景観は、両町が現在も大切に保全している。