関東最古の横穴式石室 1996(平成8)年10月27日 安中市簗瀬の簗瀬二子塚古墳(略)を発掘調査している市教委は二十六日までに、同古墳が関東地方で最古(六世紀初め)の横穴式石室を持ち、墓域全長約百四十メートル、墳丘長約八十メートルに上る大型の前方後円墳と確認 発掘調査では、赤色に塗られた石室内から約1500点の副葬品が見つかり、墳丘斜面に整然と敷き詰められた葺石(ふきいし)が、ほぼ築造当時の状態のまま出土した。国の文化審議会は今年6月、同古墳を国史跡に指定するよう、文部科学相に答申し、今月指定された。新たな埋葬施設と葬送方式の東日本への導入と展開を考察する上で貴重と評価された。