一流の芸術家 赤城へ登山 1929(昭和4)年6月23日

現代一流の文士、画家、音樂家を揃えその麗妙なる筆に音樂に依って花の赤城山と共にわが上毛の風物を天下に印象すべく上毛新聞社主催(略)赤城山デーは絶好の登山日和たる昨二十二日決行された。

大正から昭和初期にかけて、上毛新聞社は文化振興に力を入れた。赤城山デーに招いたのは画家の竹久夢二、詩人の西條八十、小説家の直木三十五ら当時の著名芸術家十数人。県庁を訪れ記念撮影してから、自動車で赤城観光を楽しんだ。山頂で一泊し、翌23日は赤城山クラブハウス建設資金を集めるため本社が主催した「漫談と音楽の会」に参加した。