4世紀の鶏形土製品が出土
1995(平成7)年6月15日
古代日本の農耕社会に深く結びついていた祭祀や葬送に使われたとみられる鶏形土製品が、前橋市公田町の公田東遺跡の古墳時代前期(四世紀前半)の方形周溝墓から出土。(略)ほぼ完全な形に復元
鶏形土製品は古墳時代前期の方形周溝墓で発見された。壺形土器などとともに破片が出土。接合したところ、くちばしが狭くて短く、頭部にとさかが付いていることから鶏形につくられた土製品だと分かった。出土は吸坂丸山古墳群(石川県加賀市)に次いで全国2例目。保存状態も良く、当時の信仰生活を知る上で貴重な手掛かりになるものとされた。