洋画家、福沢一郎氏が死去 1992(平成4)年10月17日

富岡市出身で昨年秋に文化勲章を受章した洋画界の長老、福沢一郎(ふくざわ・いちろう)氏が十六日(略)死去した。九十四歳だった。(略)福沢氏は絵画に思想と主題を盛り込み(略)壮大なスケールで人間を追求。

福沢一郎氏は1898(明治31)年、富岡市生まれ。旧制富岡中、旧制二高を経て1918(大正7)年に東京帝国大入学。彫刻を始めたが24年の渡仏後、絵画に転向。日本にシュールレアリスム(超現実主義)の芸術を紹介した。帰国後、多彩な表現で人間や社会を描き続けた。同市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で「福沢一郎生誕120年展」が開催中。