琴錦が待望の新入幕 1989(平成元)年4月25日

日本相撲協会は二十四日朝、五月七日から東京・両国国技館で始まる大相撲夏場所の新番付を発表した。(略)箕郷町出身の琴錦が新入幕を果たした。本県出身の幕内力士は昭和六十二年十一月の琴稲妻以来。

琴錦(現朝日山宗功(ひろかつ)親方)は1984(昭和59)年春場所で初土俵。西十両2枚目の89年初場所は6勝9敗。東十両6枚目で迎えた春場所は、優勝決定戦で久島海に敗れたものの11勝4敗の好成績を収め、西前頭14枚目での夏場所新入幕を決めた。幕内最年少の20歳。郷里は喜びと期待に包まれた。91年秋場所で初優勝、郷土力士として初の賜杯を手にした。