高市女 円形校舎が完成 1956(昭和31)年10月14日

高崎市では工費千九百五十八万円で市立女子高校の円形校舎の建築を急いでいたが、十二日仕上つた。(中略)階段はラセン式で建物中央に換気孔が設けられ、各階ごとに便所、非常階段があり採光は満点……。

円形校舎は高崎市立女子高(現高崎経済大附属高)の入学者増加対策として同市昭和町に建設された。戦後に円形建造物を数多く手掛けた建築家、坂本鹿名夫氏(1911~87年)が設計。鉄筋コンクリート3階建てで、計15教室を設けた。現在は新島学園短大の校舎として活用されており、先月には円形校舎の価値を見直すシンポジウムが開かれた。