県が年度末で繭検定廃止 2005(平成17)年2月18日

「養蚕県」として全国で唯一継続していた繭検定制度について、県は十七日までに、本年度末で廃止することを決めた。収繭量の落ち込みに伴い、検定件数が減少しているのが要因。(略)蚕糸業法廃止を契機に

繭検定は養蚕農家と製糸業者の売買取引の公正化が目的。繭糸のほぐれの良否や生糸量などを基に9段階で格付けし、繭価格の算定基準とした。1998(平成10)年に蚕糸業法が廃止され、検定は任意化。県は同年に規則を定め、2004年度まで検定業務を行った。繭品質評価の公正さを確保するため、JAや蚕糸業者の協議会が県検定方式を継承している。