古銭ザクザク1万枚 1990(平成2)年3月19日

畑から古銭がザクザク一万枚-。勢多郡大胡町茂木の土地改良区で十八日朝、膨大な数の古銭が発見され、休日の同地区は「いつ、だれが埋めたのか」と、時ならぬ謎解きに沸き立った。

近所の主婦が子どもを連れて散歩中に数枚の古銭を拾った。大胡町教委の職員が駆け付けて調査したところ、周囲に10枚、20枚単位で張り付いた古銭が見つかった。工事中のブルドーザーが土中から掘り出し、地表に露出したらしい。古銭は「北宋銭」が中心。埋められた貨幣は通称「備蓄銭」と呼ばれ、旧倉渕村で約5万枚が発見されたこともある。