第一冊は「赤城山」 みやま文庫 1961(昭和36)年3月19日

さる七日発足した「みやま文庫」(神田坤六会長)は(略)十七日の幹事会で話し合われた結果、第一冊は「赤城山」と決まり(略)各分野の権威が分担執筆し、六月中には刊行の予定。

みやま文庫は本県に根差したテーマを選び、会員制の出版活動を続ける。年4冊ペースで発行し、今春で229巻に達した。全国的にも希少な郷土文庫だが、配本を受ける会員数はピーク時の3700人から990人台に。状況は厳しいが、書店などで販売するほか、絶版本を復刻して1冊から受注するオンデマンド印刷も取り入れ、県民の財産を次代に伝える。