「尾瀬憲章」決まる 1972(昭和47)年5月28日

尾瀬を守る憲法ともいうべき「尾瀬憲章」が、尾瀬憲章制定会議で決まり正式に制定された。県は県報で告示、県民に知らせると同時に、富士見下、三平、鳩待の三カ所に掲示板を立て、順守を呼びかける。

憲章は、観光道路建設計画への反対運動などで高まった環境保護機運を背景に制定された。尾瀬の自然は祖先から受け継いだ共有の遺産であり、「国民の宝」として保護し、後世に伝えることが責務だとうたっている。尾瀬国立公園が日光国立公園から独立して今年8月で10年。尾瀬の魅力や価値を発信しつつ、貴重な環境を守る取り組みが続いている。