ファン激増 舞う札びら 1982(昭和57)年5月31日

空前の競馬ブームの時代だという。一週間前の日本ダービーで日本中がわいた。すでに一千万人を越える競馬ファンの一部にささえられて、わが高崎競馬もごたぶんにもれずファン激増、売り上げ上昇の一途。

幾度かのブームを経て、地方競馬は冬の時代を迎えた。高崎競馬も50億円超の累積赤字に陥り、2004年に81年の歴史に幕を閉じた。JR高崎駅からほど近い跡地は現在、県がコンベンション施設の建設を進めている。20年度に開所すれば、経済効果は128億円と試算される。競馬場は、新たなにぎわい創出の拠点へと「ウマ」れ変わる。