内山峠の開通 1940(昭和15)年4月30日

上、信、甲三州を結ぶ最短路線縣道富岡-野澤線の内山峠開鑿工事は本縣側は去る昭和十年から縣営を以て着工し最近内山峠まで完工、又長野側は十四年度事業として施工されこれ亦此の程竣成した。

下仁田町と長野県佐久市をつなぐ国道254号の内山峠。かつては物資を馬に載せ、人は徒歩で越えるしかない難所だったが、峠の開通によりバス運行が可能に。甲府にも短時間で行けるようになった。当時の上毛新聞は群馬、長野両県の繭、薪炭、木材などの輸送、神津牧場や荒船山へのアクセスが便利になると期待を込めて報じた。