土屋氏が文化勲章受賞 1986(昭和61)年10月29日

六十一年度の文化勲章受章者と文化功労者が二十八日朝の閣議で決まった。文化勲章受章者五人の中に、群馬町出身の歌人、土屋文明氏(九五)が含まれた。九十五歳の文化勲章受章は最高齢者。

土屋文明(1890-1990年)は近代日本を代表する歌人。高崎中学(現高崎高校)在学中から俳句や短歌を「ホトトギス」に投稿した。卒業後、上京し「アララギ」に参加、斎藤茂吉から編集発行人を引き継ぐ。「生活即短歌」を提唱し、100歳で大往生するまで実感的、即物的な作風で独自の世界を確立。万葉集研究にも打ち込んだ。名誉県民。