刀工・大隅さん 人間国宝に 1997(平成9)年5月24日

太田市由良町の刀工、大隅俊平(としひら)さん(六五)=本名・貞男(ただお)=ら十一人が、六月中旬にも重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。二十三日、文化財保護審議会が文部大臣に答申した。

刀身に現れる刃文(はもん)が真っすぐな直刃(すぐは)の第一人者。20歳の時、長野県の刀匠、宮入昭平氏に師事、28歳で太田市に戻った。新作名刀展で最高賞の正宗賞を3回受賞。2001(平成13)年に生まれた皇太子ご夫妻の長女、愛子さまの守り刀を制作した。09(平成21)年10月、77歳で死去。自宅を改修した太田市立大隅俊平美術館で名刀を鑑賞できる。