ピカソの2作品公開 1996(平成8)年7月27日

高崎市岩鼻町の県立近代美術館(中山公男館長)は二十六日から、今年購入したスペインの巨匠、ピカソの作品二点を一般公開した。作品は油彩画(略)と、傑作「ゲルニカ」を下絵にした同名のタペストリー。

油彩画は巨匠ピカソのキュビスム期に描かれた「魚、瓶、コンポート皿(小さなキッチン)」で、取得価格は2億9100万円。タペストリーは反ファシズムの象徴として知られる傑作を、ピカソが糸の染め色まで指定して制作させたもの。取得価格は9600万円だった。これらの作品は県立近代美術館を代表するコレクションとなっている。