大隈重信候百日祭 1922(大正11)年4月20日

新綠の前橋市公園に齋壇おごそかに營み立てて信常候の立候補以來前橋とは淺からぬ因縁を有する故大隈重信候の英霊を祭る可(べ)き日が來た最大の人氣者だつた故老候生前の偉業を敬慕する有志は續々と詰め掛け

元首相で早稲田大創立者の大隈重信が1922年1月に死去。百日の節目に前橋市で祭事が開かれ、地元政財界を中心に数千人が参列した。大隈の養子で、後に早大名誉総長に就任する信常は、15年の衆議院選挙で本県の前橋市区から出馬し当選。前後して、上毛新聞紙上には大隈の寄稿や談話がたびたび掲載され、「浅からぬ縁」がうかがえる。