力道山に2万観衆が熱狂 1956(昭和31)年8月27日

レツド・スコーピン(赤いさそり)こと“タム・ライス”対東洋の虎“力道山”が雌雄を決する夜は来た(略)県下フアンはひる頃から敷島原頭に続々とつめかけ、前橋市内は文字通りのプロ・レス一色。

戦後、スポーツ界最大のヒーローといえば力道山の名が挙がる。反則攻撃を仕掛ける悪玉役の外国人レスラーに伝家の宝刀・空手チョップを見舞いダウンを奪う。敗戦に打ちひしがれていた国民を奮い立たせた。前橋興行は敷島球場に2万人の観客を集めて行われ、東富士とタッグを組んだ力道山が勝利を収めた。本紙は社会面トップで熱戦を報じた。