私立高 経営ピンチ 1977(昭和52)年4月25日

今春生徒募集した県内私立高校11校中、9校までが定員を下回り経営のピンチに陥っている。中学卒業者数の絶対数が“谷底”にあることも原因だが、私立高校側は「公立高校増設計画が原因」と県を批判。

この年の私立高校11校の総募集定員5285人に対し入学者は4550人だった。1年生の在籍率は86.1%で、2年連続で定員を下回った。1989年度の中学卒業見込み者が3万4000人台のピークを迎え、約1万人増となる見通しから、県教委が公立高校増設計画として、74年度から87年度までに19校を増設しようとしたことが響いたとされた。