工事始まる群馬音樂センター 1960(昭和35)年1月22日

二十一日、井上工業では群馬音楽センターの第一期本工事に入り、(中略)二十二日、設計者のアントン・レイモンド氏と早稲田大学内藤教授が来高、現地の工事関係者と(中略)最終的な打ち合わせを行う。

群馬音楽センターは1961年、本県の文化を支えた実業家、故井上房一郎さんらの尽力で建設。総工費3億3500万円のうち3500万円は市民からの寄付だった。群馬交響楽団の定期演奏会をはじめ、幅広い文化活動の拠点となった。老朽化が著しく、市は2019年秋のオープンを目指して高崎文化芸術センターを新設。音楽センターは当面保存するとしている。