谷川岳宙づり遺体を収容 1960(昭和35)年9月25日

「射て!」の号令がかかった(略)遺体をつるザイルを目がけて十人の銃撃がとどろいたカービン、ライフル、銃口が交互に火を吹き岸壁に飛び散って不気味な銃声が岩ハダにこだました(略)息づまる緊張が続いた

現場は谷川岳一ノ倉の衝立岩。ザイルで宙づりになっていた20歳と23歳の男性が発見された。死亡が確認され、通常の遺体収容が困難だったため自衛隊員の射撃でザイルを切断する方法が採用された。相馬ケ原駐屯地えり抜きの射手が132メートルの距離から射撃した。記事には「山肌に銃撃のこだま」「一、二三八発で命中」の見出しが付けられた。