山本氏 出馬に意欲 1991(平成3)年6月10日

清水知事の後継者選びが大詰めを迎える中で、福田元首相直系の山本富雄前農水相(六二)が九日、前橋・県政会館で「皆さんにつけさせてもらった力を最後に県に返したい」と知事選出馬への強い意欲を表明した。

清水一郎知事の病状が思わしくない中、福田、中曽根両元首相系の県議らの駆け引きが激化した。福田系が石原信雄内閣官房副長官に出馬要請し、中曽根系が推す小寺弘之副知事が出馬表明。さらに「石原氏で一本化できなければ」と山本富雄参院議員も名乗りを上げた。小渕恵三自民党県連会長の裁定で小寺氏が後継になり、7月の知事選で初当選した。