満州・群馬村へ花嫁渡る 1936(昭和11)年3月24日

北満に新天地を開拓すべく活躍してゐる群馬村の第一次武装移民は樂土建設の基礎も既になつたので良き半身たるべき花嫁及び家族を迎へる(略)高崎線上り列車にて(略)新しい人生へのスタートを切つた

政府は疲弊する農村対策と満州での抗日紛争を抑えるため移民を奨励、1932(昭和7)年、群馬県在郷軍人を含む第一次武装移民団が吉林省に入植した。「満州開拓の父」と呼ばれた東宮鐵男大尉が宮城村(現前橋市)出身だったこともあり、本県からの移民数は約8800人に達した。記事は花嫁を連れて満州に戻るため高崎駅を出発する移民を紹介している。