マッコウクジラ化石は新属種 2006(平成18)年5月10日

群馬県立自然史博物館は九日までに、同博物館で骨格の復元作業を行ったマッコウクジラ化石が新属種であることを確認した。化石は一九八六年に長野県松本市四賀で発見されたもので、同博物館が調査していた。

化石は約1400~1500万年前の地層から発見。同博物館の調査で上あごに大きな歯があることなどが判明し、これまでに報告されたマッコウクジラ科のいずれの属とも一致しないことから新属と分かった。化石は松本市四賀化石館で保管。同博物館は全身の骨格レプリカを収蔵するほか、骨格を基に肉付けした全身復元模型を常設展示している。