日本初の帝王切開に成功 1953(昭和28)年9月27日

藤岡町史編さん委員(略)は明治初期同町に在住し名医といわれていた伊古田純道医師の生涯を研究していたが、たまたま同医師はわが国で初めて「帝王切開術」を試みて成功した人と判り、

幕末維新期の医師、伊古田は1852(嘉永5)年、埼玉県内で妊婦の子宮を切開し、死亡していた胎児を胎内から取り出す手術に成功した。帝王切開は当時、オランダの医学書で解説されていたが、実際に手がけた例はなかったとされる。伊古田は71(明治4)年、秩父から藤岡に転居し医院を開業するとともに、教育、文化面でも多大な功績を残した。