就職戦線冷たい夏 1994(平成6)年6月9日

企業の業績が落ち込み、採用減が確実視される中、来月一日の会社訪問の解禁を前に、(略)就職戦線が早くも本格化している。特に「氷河期」を迎えたとさえ言われる女子の場合は深刻で、採用を見合わせる企業も

人手不足に伴う「売り手市場」が続く近年の就職戦線だが、時代によって大きく明暗が分かれる。好景気に沸いた1990年前後は企業の採用意欲も高く、学生側には恵まれた環境だった。しかしバブル崩壊を経て企業が採用を絞り込んだ結果、数年の違いで一転、厳しい状況に。女子短大生の「今からではもう遅いのかも」といった声を紹介している。