キティ台風 暴虐のあと 1949(昭和24)年9月2日

卅一日午後十一時十三分前橋西部を通過したキテイ台風の襲來は平坦部で百ミリ山間西部地帯では三百ミリ北部二百ミリ=二百五十ミリ、瞬間風速三三・五米と前橋測候所では観測した、

前々年のカスリーン、前年のアイオンに続いて3年連続で大型台風に襲われた。神奈川県小田原市に上陸、北に進み熊谷方面から県内を直撃、利根川や渡良瀬川などが氾濫した。県内の被害は死者・不明者49人、全半壊家屋2300棟。立春から数えて「二百十日」の台風が多いとされる日に当たり、社会面の見出しには「本当の二百十日になつた」とあった。