国内初 鎧着た人骨 2012(平成24)年12月11日

古墳時代の鉄製鎧(よろい)を身に着けた状態で、6世紀初頭の榛名山二ツ岳の火山灰層に埋もれた人骨1体が、渋川市金井の金井東裏(ひがしうら)遺跡から見つかった。県埋蔵文化財調査事業団が10日、発表した。

榛名山の噴火に巻き込まれた成人男性の人骨が、約1500年の時を超えて出土。甲(よろい)を着た状態の人骨の出土は国内初で、考古学史上まれにみる大発見だった。男性は首長層とみられ、周囲からは乳児や幼児、成人女性の骨、祭祀(さいし)遺構などが続々と出土。火山災害に直面した古代人の生活を解明する第一級の史料として詳細な調査が行われている。