伊勢崎絣に国の“折り紙” 1975(昭和50)年4月15日

伊勢崎周辺に百年以上も前から伝わる伊勢崎絣(がすり)が通産省指定の伝統的工芸品に内定した。「全国に誇れる立派な工芸品」という国のお墨つけをもらったわけで、製品のネームバリューは大きくなる。

伝統的工芸品は、一定の地域で伝統的な技術を用いて製造される手工芸品を国が指定するもの。大正から昭和中期に多彩なデザインで人気を集めた伊勢崎絣(銘仙)は、洋装化に伴い生産量が減少。その技法の一つ「併用絣」は絹糸の着物用としての本格的な生産が約50年前に終了したが、市民有志が2016年に職人と協力して復活させた。