自前で新酒仕込み 1995(平成7)年11月3日

県内各地で新酒の仕込みシーズンを迎えたが、藤岡市の蔵元は杜氏とうじを依頼せず、従業員による酒造りを始めた。杜氏の高齢化による人手不足、人件費の高騰などをにらみ、自前で杜氏を養成する試みだ。

以前は東北や新潟から杜氏を招き、酒造りを任せることが多かった。ただ人材難や後継者難などで、経営者自らが酒造りの先頭に立つ流れが生まれた。記事では「伝統を誇る酒造りの世界も、時代とともに変わっているようだ」と紹介。環境の変化で日本酒に厳しい状況だが、県内蔵元は若手経営者が中心となり高品質な酒造りへ挑戦を続けている。