手ぐすねひく宅配業者 1981(昭和56)年4月19日

国鉄運賃が二十日から値上げされ、小荷物料金も平均九・八パーセントアップするが“庶民の郵便局”として脚光をあびている小荷物宅配業界では「この機会に固定客の倍増を」と強気の構えをみせている。

人手不足に加え時間帯指定などサービス多様化もあり、増大する需要への対応が難しくなっている宅配業界。繁忙期の荷物抑制も課題に挙げられている。ただ昭和50年代半ばは急拡大する市場の取り込みに意欲満々。宅配システムを知らない潜在需要者がまだまだ多いとみて「電話ひとつで翌日配達」というキャッチフレーズで売り込みを強化していた。