日本選手大張切り 1956(昭和31)年1月26日

大会の幕を切つて落す“白いオリンピツク”の行われる北イタリアのコルチナでは(略)諸準備の完了とともに大会の前景気はいまや最高潮というところ、日本選手十名はいずれもコンデイシヨンは上々。

1956年コルティナダンペッツォ冬季五輪では猪谷千春さんがアルペンスキー男子回転で準優勝し、冬季大会では日本勢初となるメダルを獲得した。猪谷さんは旧富士見村(前橋市富士見町)で幼少期を過ごし、赤城山でスキーを練習。冬季五輪は52年オスロ、60年スコーバレーと3大会に出場し、国際オリンピック委員会(IOC)副会長も務めた。