海賊史中の名物男 相川之賀 1908(明治41)年3月8日

而して更に吾人の注目に價すべき快男子あり、現に加奈太に在りて、加奈太在留日本人の王と称せらるゝ相川之賀是れ也(略)夫れでも生まれた處は上州伊勢崎で素封家の獨息であり幼児は此の土地で育つた

伊勢崎市にある相川考古館の創始者、相川之賀は19歳の時、単身渡米した。アラスカでラッコやオットセイを捕獲し大金を獲得。北米への新天地を夢見て、先住民や移民を使いサケやアワビの缶詰製造に乗り出した。「キング・アイカワ」と慕われたが、家督相続のため48歳で帰郷。記事は之賀が43歳の時、実家を訪ねて取材し奮闘ぶりを紹介している。