栃木に抜かれ北関東最下位 1971(昭和46)年10月11日

県勢を占う工業生産高は企業の進出に支えられ順調に伸び、四十五年は初めて一兆円台の大台に乗った。しかし工業生産高の北関東三県に於ける群馬の位置付けは栃木県に抜かれ、最下位に転落した。

当時の群馬県の年間工業生産高は1兆0832億円で、栃木県とは62億円の差だった。北関東首位の茨城県は1兆3643億円で、鹿島臨海工業地帯を中心とした大企業の進出が主な原動力となった。本県が最下位に転落した要因として、東京三洋、富士重工業といった当時の県内トップ企業の景気後退とともに、有力産業の進出が遅れたためという。