大久保清を逮捕 1971(昭和46)年5月15日

車を利用して婦女子を誘かい暴行する常習犯人が逮捕された。最近目に見えて多くなっている婦女子の失踪事件も、一部はこの犯人との関連があるのではないかとみられている。(略)犯人は無職大久保清(三六)。

3月からわずか2カ月の間に若い女性が相次いで失踪する事件が起きた。犯人はスポーツカーに乗りベレー帽をかぶって芸術家を装い、言葉巧みに女性に近づく。女子高生を含む8人が殺害される犯罪史に残る凶悪事件となった。判決後、本紙記者が大久保死刑囚に前橋刑務所で接見。「『十三階段』への恐怖はまったく感じていない」と語った。