前三百貨店オープン 1964(昭和39)年9月19日

前橋市堅町の大通りに、ユニークな姿を現わした前三百貨店は、十八日午前十時からはなやかな開店の幕をあけた(略)いっぱいの人出で、閉店の六時までに約五万人のお客さまでしたとはデパート側の弁。

前三百貨店は県内第1号の本格的百貨店。地上6階、地下1階で、屋上は遊園地としてにぎわった。開店を伝える記事には「東京並みの一流デパート」とあり、押し寄せた女性客の写真が掲載された。他の大型店との競合やオイルショックにより業績が悪化、1985(昭和60)年12月30日に閉店した。建物は取り壊され、跡地は前橋テルサになっている。