上州っ子チャンピオン誕生 1967(昭和42)年12月15日

それは絵に描いたようなすばらしい小林のKOだった。12回沼田が誘うようにさがった瞬間、小林の強烈な右フックがドスンというものすごいさく烈音をリングに残した。(略)ついに1分56秒KOされた。

初の日本人対決として注目されたボクシング世界ジュニアライト級タイトルマッチで伊勢崎市出身の挑戦者、小林弘が沼田義明を12回KOで破り、初の世界王者になった。ハングリー精神と高度なテクニックで当時の日本選手最多となる6度の防衛に成功、「雑草の男」と呼ばれた。得意のクロスカウンターは劇画「あしたのジョー」のモデルになった。