優秀社員に家を贈る 1962(昭和37)年6月25日

宅の不足はサラリーマンにとって深刻な問題(略)高崎市のある会社では成績優秀な従業員に土地つきの家屋を年間五軒もプレゼントしているという夢のような話があり、産業界の話題になっている。

高度成長で都市部に人口が急増していた時期、マイホームは夢の存在だった。記事には市営住宅の申し込み倍率が9倍前後とある。話題の会社は高崎市に本社があった賛光電器産業(現在東京都)。倉賀野町の工場で街路灯を製造、東日本各地で販売していた。住宅プレゼントは従業員の生産意欲を高めようと企画、工場近くの一戸建てを贈った。